イーグルス、組織票か？

　オールスターの最終中間発表で、イーグルスの選手が８ポジションでトップ（！）とのこと（6月26日付デイリースポーツ）。　ぶっちぎりの首位チームなら考えられなくもない事態ですが、昨年よりはマシとは言え下位に甘んじるチーム。組織票？と思われても仕方のない事態です。

　確かに、本年は本拠地・フルスタ宮城での開催。地元の選手への投票が増えるのは分かります。とはいえ、現時点イーグルスからトップで選ばれている選手たちの中には、とてもじゃないけど胸張って出場できる成績ではない人も含まれています。
　田中（先発投手）、福盛（抑え投手）、山﨑武（指名打者）、高須（二塁手）、礒部（外野手）と、この辺までは話題性・成績・知名度など総合的に考えて、まぁ選ばれてもいいかな？というあたりでしょうか。鉄平（外野手）に関しては、規定打席には達しているものの目立った活躍もしておらず、ちょっと厳しいかな・・・というレベル。
　しかし、松本（中継ぎ投手）、嶋（捕手）の２人については、いくら「人気投票」により得票とはいえ、キビシイことを言わざるを得ない。松本は二軍調整も命じられたうえ、防御率は6.11。同僚・渡邉恒樹（チームトップの34試合で、防御率1.37）ならまだしも・・・。ルーキー嶋も、打率は１割台のうえ規定打席には達せず・・・と言った具合。

　特に松本の例を見ると、ファン投票制度の弊害が顕著に出たと言えると思います。最後の投票直前になってみれば、球団が投票ハガキやネット投票のチェック欄に推薦してある選手と、実際にそのチームで活躍している選手が違っている場合が多い。まさに上で述べたとおり、現状でのイーグルス中継ぎエースは渡邉恒樹と言った方がしっくりするのは事実。そこに来て、「中継ぎ投手」という近年話題にはなり始めているが、まだまだ注目度も低いポジションへの投票。成績も、ホールドポイントを常に表示しているマスコミは少ないのでなんだか分かりにくい。そりゃあ年がら年中野球見ている人じゃなくて、「ちょっとイーグルスに投票してあげよう」って気軽に思った人なら、そのまま松本に投票しますよね。そういう意味じゃ、松本も被害者かな？

　このブログでも、以前からファン投票については色々述べてきましたが、結局今年もこういう事態に・・・。
　投票する人も、もうちょっと考えて行動しないと、下降気味のオールスター人気をますます下火にさせかねませんね。
　
※文中の成績は、6月29日現在。

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